変化する大学図書館 (図書館館長 黄色 瑞華)
本学は、創立者・初代理事長水田三喜男先生が提唱した「学問による人間形成」を学足として、1965年に創設された。
爾来45年、坂戸市・千代田区紀尾井町の二つのキャンパスに5学部と留学生別科、それぞれの大学院と、短期大学を併設し、約8,000人の学生、6万人に及ぶ同窓生を有する。
大学の総体的紹介はそのホームページにゆずることとしたい。
また、本館の現況についても他の項にゆずる。
今、大学は大きく変わろうとしている。 すなわち、教育力の強化と質保証、個性的な教育・研究拠点の再構築、国際化・社会貢献に向かって、改革・前進の途に向かっているのである。 本館にあっても進むべき方向はそれに変わりない。 本館はすでに、本学教育・研究に必要な図書及び図書資料・器財を整え、ほぼ満足すべき状況にある。この現況を基盤にさまざまな改革をすすめている。
<本学図書館が向かわんとする方向>
従前ややもすれば、学内の教育・研究の支援機関として、それぞれの要求に応えるという傾向があった。 今、それのみにとらわれず、遠く国際的に、近くは地域にも開かれた、しかも自主・自立的に活動する中核的機関として、再構築することが急務という認識に立って、館の理念や運用方法を再検討し、以下のような具体策をとることにした。
(2009.10.1)
今、大学は大きく変わろうとしている。 すなわち、教育力の強化と質保証、個性的な教育・研究拠点の再構築、国際化・社会貢献に向かって、改革・前進の途に向かっているのである。 本館にあっても進むべき方向はそれに変わりない。 本館はすでに、本学教育・研究に必要な図書及び図書資料・器財を整え、ほぼ満足すべき状況にある。この現況を基盤にさまざまな改革をすすめている。
<本学図書館が向かわんとする方向>
従前ややもすれば、学内の教育・研究の支援機関として、それぞれの要求に応えるという傾向があった。 今、それのみにとらわれず、遠く国際的に、近くは地域にも開かれた、しかも自主・自立的に活動する中核的機関として、再構築することが急務という認識に立って、館の理念や運用方法を再検討し、以下のような具体策をとることにした。
- 建学の精神「学問による人間形成」に基づく、学士力・人間力の涵養に資することを目的としたコーナーの設置。
- 学習活動支援のためのシラバスコーナーの充実。
- 外国語学習支援のための、図書及び図書館資料の充実。
- 外国人留学生の日本及び日本人理解のための外国語訳図書コーナーの設置。
- 各種資格試験・就職活動支援のための図書・資料の充実。
- すでに協定が成立している近隣6市町立図書館と協議のうえ、従前からの一般市民への公開を積極的に推進。
- 本館及び6市町立図書館司書等の合同研修。
- 本館及び6市町立図書館共催による公開講座の実施。
- 本館及び6市町立図書館共催による図書館フェスティバル等イベントの実施。
- 大学のグローバル化への対応策の一つとして、従前からの図書・図書資料の電子化推進に加え、本学独自の学術情報の発信をめざす。 そのために、機関リポジトリの構想、構築をすすめている。 これによって、従前の国際的学術情報受信基地に加えて、発信基地の役割も果たすことになる。
- レファレンスサービスの向上をめざし、館構成員の研修に積極的に取り組む。
- 新刊情報の収集とその提供に積極的に取り組む。
(2009.10.1)
城西大学水田記念図書館
−現状と改善への取り組み−
(図書館名誉館長 木村 浩)
1965年、「学問による人間形成」を建学の精神として、ここ埼玉県坂戸市けやき台の地に開学した城西大学は、今年創立43年目を迎えた。
創立者が掲げた人材育成の理念実現にむけての着実な歩みは、現在卒業生6万人、在学生8千人を擁する総合大学に結実し、今なお躍進を続けている。
都心に所在する紀尾井町キャンパスの高い利便性に加え、坂戸キャンパスは「けやき台」の地名からも想像されるように、学舎を取り巻く樹木の四季の彩りと、眼下を流れる高麗川の清流や岸辺の移ろいは、都塵を離れて集う学生や訪れる人々の目を楽しませ、心を癒し、そして明日に向けての限りない精気と活力を与えてくれる。
このように、自然と閑静な環境に恵まれた坂戸キャンパスのほぼ中央部に、本学図書館は位置する。 沿革について若干附言すれば、1978年8月、正式名称「水田記念図書館」は、戦後日本の経済復興に献身し、数期にわたり大蔵大臣を務めた本学創立者・理事長 水田三喜男初代学長の業績を記念して命名され、それまで人文・社会系と自然系の専門学系別図書館ないし学部別図書館として管理されていたものを統合して、総合図書館棟として設立・開館された。 1993年には、収蔵図書の増加とIT化に対応した機能整備を図るべく改装がほどこされた。 以来、大学の基本理念・目的・使命をめぐる熱のこもった改革論議を背景に、とりわけ問われ続けている「教育力」の強化と「人材育成」の理念実現に向けて、大学の中核施設としての本学図書館がどう支援機能を発揮すべきなのか、また、今日求められている学内の「学習・教育の支援」と「研究支援」、さらに地域開放による「生涯学習支援」に対応して図書館機能を如何に構築していくか、本学図書館員と関係教職員一体となって検討と改善を続け、今日に至っている。
以下、本学図書館の特色、規模、主なコレクションなどについて簡略に述べてみたい。 開学以来43年。 この間、学部は経済・経営・現代政策・理学・薬学・短期大学の6学部に、短期大学を除く各学部に大学院研究科が上向付置され、それぞれの教育・研究に関る図書・雑誌が全て扱う対象となっている。 したがって、人文系・社会系から自然系にいたるまで多岐にわたる分野の蔵書構成が特色といえる。
次に規模とコレクションであるが、蔵書数は、図書38万冊、雑誌・電子ジャーナル(10,000誌)。 このうち数学図書の一部が理学部数学科図書室に分置されている。 ほかに、マイクロフィルム、CD/ROM等の電子資料、視聴覚資料としてのビデオ・DVD等を収集している。 主なコレクションとしては、化学・薬学系雑誌論文抄録ケミカル・アブストラクトは創刊(1907年)以来の全巻揃え、国際経済学者ゲルシェンクロン・コレクション(5,300冊)、ドイツの貨幣経済学者ラウム(1,800冊)、石田磯次文庫(労働経済問題・和書2,500冊、洋書1,100冊)、赤松要文庫、下條秀男文庫、野澤孝之助文庫、英国中世史コレクション、19世紀英国議会資料、などがある。
2008年8月、(財)統計研究会のご厚意により、国勢にかかわる明治中期以降現在に至る貴重な統計資料8,000冊余りを受贈し、閲覧に供すべく目下準備をすすめている。
最後に、検討中もしくは進行中の改善計画について触れたい。 本学図書館の学習環境の整備、学習・教育支援サービスに関わる「短期・中期計画」(2008-2013)としては、(1)学習の「場」としての「グループ学習室」の増設、(2)「シラバス・ルーム」「収蔵書庫」の拡充、(3)学内で生産された学術情報の蓄積・発信サービス体制の確立などが挙げられる。 いずれも広く学内外からの温かい理解と協力が期待されるところである。
(2008.8.17)
都心に所在する紀尾井町キャンパスの高い利便性に加え、坂戸キャンパスは「けやき台」の地名からも想像されるように、学舎を取り巻く樹木の四季の彩りと、眼下を流れる高麗川の清流や岸辺の移ろいは、都塵を離れて集う学生や訪れる人々の目を楽しませ、心を癒し、そして明日に向けての限りない精気と活力を与えてくれる。
このように、自然と閑静な環境に恵まれた坂戸キャンパスのほぼ中央部に、本学図書館は位置する。 沿革について若干附言すれば、1978年8月、正式名称「水田記念図書館」は、戦後日本の経済復興に献身し、数期にわたり大蔵大臣を務めた本学創立者・理事長 水田三喜男初代学長の業績を記念して命名され、それまで人文・社会系と自然系の専門学系別図書館ないし学部別図書館として管理されていたものを統合して、総合図書館棟として設立・開館された。 1993年には、収蔵図書の増加とIT化に対応した機能整備を図るべく改装がほどこされた。 以来、大学の基本理念・目的・使命をめぐる熱のこもった改革論議を背景に、とりわけ問われ続けている「教育力」の強化と「人材育成」の理念実現に向けて、大学の中核施設としての本学図書館がどう支援機能を発揮すべきなのか、また、今日求められている学内の「学習・教育の支援」と「研究支援」、さらに地域開放による「生涯学習支援」に対応して図書館機能を如何に構築していくか、本学図書館員と関係教職員一体となって検討と改善を続け、今日に至っている。
以下、本学図書館の特色、規模、主なコレクションなどについて簡略に述べてみたい。 開学以来43年。 この間、学部は経済・経営・現代政策・理学・薬学・短期大学の6学部に、短期大学を除く各学部に大学院研究科が上向付置され、それぞれの教育・研究に関る図書・雑誌が全て扱う対象となっている。 したがって、人文系・社会系から自然系にいたるまで多岐にわたる分野の蔵書構成が特色といえる。
次に規模とコレクションであるが、蔵書数は、図書38万冊、雑誌・電子ジャーナル(10,000誌)。 このうち数学図書の一部が理学部数学科図書室に分置されている。 ほかに、マイクロフィルム、CD/ROM等の電子資料、視聴覚資料としてのビデオ・DVD等を収集している。 主なコレクションとしては、化学・薬学系雑誌論文抄録ケミカル・アブストラクトは創刊(1907年)以来の全巻揃え、国際経済学者ゲルシェンクロン・コレクション(5,300冊)、ドイツの貨幣経済学者ラウム(1,800冊)、石田磯次文庫(労働経済問題・和書2,500冊、洋書1,100冊)、赤松要文庫、下條秀男文庫、野澤孝之助文庫、英国中世史コレクション、19世紀英国議会資料、などがある。
2008年8月、(財)統計研究会のご厚意により、国勢にかかわる明治中期以降現在に至る貴重な統計資料8,000冊余りを受贈し、閲覧に供すべく目下準備をすすめている。
最後に、検討中もしくは進行中の改善計画について触れたい。 本学図書館の学習環境の整備、学習・教育支援サービスに関わる「短期・中期計画」(2008-2013)としては、(1)学習の「場」としての「グループ学習室」の増設、(2)「シラバス・ルーム」「収蔵書庫」の拡充、(3)学内で生産された学術情報の蓄積・発信サービス体制の確立などが挙げられる。 いずれも広く学内外からの温かい理解と協力が期待されるところである。
(2008.8.17)

