同様な書籍は色々出版されているので、自分に合うものを探しても良いと思います。
理系の学生だけでなく、ジェンダー文化論に興味がある文系学生にもお勧めします。
本書は、フランスにおける薬学そして薬剤師の歴史を詳しく述べています。他国における薬剤師の職能の確立、医薬分業の成立のプロセスを知ることは、この国におけるこれからの薬剤師職能を考える上で、良い土台になるものと思います。
<図書館3階 COMICULコーナー展示>
図書館3階の「COMICUL」コーナーでは、ミニ展示「マンガから広がる読書の世界 第2弾 Dr.STONE」を開催中です。
水田記念図書館長 薬学部教授 関俊暢先生作成の「Dr. STONEから始まる学びの連鎖」にて紹介された本を展示しています。
大人気のジャンプ・コミックス「Dr.STONE」のテーマは科学。 この作品から連想される図書で、学びの連鎖を楽しみましょう。
<展示されている本を紹介します>
「Dr.STONE」 |
人類全てが謎の光により石化された世界で、3700年後に復活した科学好き少年”千空“が、一度文明が滅びた世界で科学文明を再建していく物語です。身の回りで利用できるものからサルファ剤を合成していく過程は、薬学生にも面白いのではと思います。 |
「サルファ剤、忘れられた奇跡」 |
Dr. STONEの作者が、本書に記されている内容を意識したことは容易に想像できます。人類がずっと恐れてきた感染症に対して、有効な薬を創り出した化学・薬学の金字塔です。 |
「医薬品の合成戦略」 |
医薬品を化学合成するための各種反応について、丁寧に解説されています。
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「植物と帝国」 |
薬理作用を有する植物とその成分の発見は、人類の発展に貢献する薬学の光の部分ですが、光あるところに影があり、それぞれの人、人が形成する社会、文化というものに違った影響ももたらしてきました。本書では、近世世界における植民地支配との関係、特にジェンダーに焦点が当てられています。
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「薬学の歴史」 |
新しい医薬品を求めていく薬学の歴史と併行して、薬剤師の職能も発達変化してきました。
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「ジェノサイド」 |
主人公が薬学を学ぶ大学院生という、大変面白い小説です。コンピュータを使った創薬(インシリコ創薬)について臨場感を持って記述されています。薬学生には必読の書ですが、全ての学生、教職員にもお勧めします。 |
「創薬サイエンスのすすめ」 |
遺伝子情報に基づくゲノム創薬やインシリコ創薬について詳しく解説しています。最新といっても20年近く前に出版された書籍で、でもまったく古さを感じさせません。最近のCOVID-19のためのワクチン開発のテクノロジーを見ると、やっと理論が現実のものになりつつある様にも思われます。 |